「自宅ネイルサロンを開業するのに開業資金はいくら必要?」
はじめての開業なら想像もつきません。いっぱい貯金したから足りるっしょ!みたいな。
- 開業資金は開業時の経費だけじゃないよ、という話
- いくらくらいかかるかは試算しよう、という話
- コストをかけるべき重要なところ
あくまでも「ネイルサロンの開業には○○円くらい必要です。キリッ」みたいな内容ではありません。
自宅ネイルサロンの開業を目指すうえで重要なコスト意識について、特に解説しています。
参考になれば幸いです。
開業資金 ≠ 開業時の諸経費
開業時にかかる諸々のお金、それを開業資金と捉えているケースを見ることがありますが、それは間違いです。
開業資金は次の2つを考える必要があります。
- 開業時の諸経費(イニシャルコスト)
- 何か月分かの運用経費(ランニングコスト)
開業時の諸経費がいくらかかるかは各人各様
自宅ネイルサロン開業時の諸経費として考えられる費用は次のようなものがあります。
- 内装・リフォーム費用
- 清掃費用
- ネイルテーブル・ネイルチェアなど
- ネイルワゴン、各種収納
- 材料費
- 施術用機械、道具
- メニュー表、サンプルボード制作費用
- ホームページ制作費
- サロンカード製作費
などなど。
自宅がどのような状態か?どれくらいのものが既に揃っているのか?どのようなサロンにしていくか?によって、予算は変わります。
運用経費が何か月分必要かも属性によってバラバラ
もうひとつの開業資金、何か月分かのランニングコスト。
『開業後、仮に売り上げが立たなかったとしても生きていける分の費用』です。
- サロン運営にかかるランニングコスト
- 生活していくための資金
ザックリ分けるとこの2つ。
一般的には3ヶ月~1年分程度で考えられることが多いです。多ければ多いほど良いのは言うまでもありませんが、個人的には最低半年分あれば良いと考えます。
- 旦那さんに収入がある
- 既に顧客がいる
- 自宅サロン開業は副業
など、属性によって生活防衛資金は不要なケースもあります。
開業資金がいくら必要かはメンドくさがらずに試算
ネットを見ていると『自宅ネイルサロンなら開業資金20万円で大丈夫』というような意見を見ることがあります。鵜呑みにしてはいけません。
少ないとか、多いとか、そういうことではありません。
『ケースバイケースだよ』ということ。そして、開業資金の概算はしっかりと試算しましょう。
「内装はこれくらいかな?施術機材はこれくらいかな?商材や道具はこれくらいあれば足りるかな?」は意味がありません。
今の時点で「どこのサービス」の「どの商品」を「どれだけ」買うからいくら。という感じで具体化しましょう。
- ネイルテーブル:19,800円(○○)
- ネイルチェア:14,900円(○○)
- ネイルワゴン:4,900円(○○)
- ジェル:@1,200円 × ○色(○○)
- ・・・
【機材・道具購入】合計:いくらいくら
みたいな感じで、できる限り具体的に。
実際にリスト化すると『なんだかんだで結構かかるな』ってなります。より現実的な概算を出すことで初めて、生きる予算組みができます。
全体像を一度出すと細部の調整も活きたものになります。
内装やインテリアで使えそうなお店はこちらの記事でピックアップしています。
ネイルテーブルやネイルチェアの選び方はこちらを参考にしてください。
参考:ネイルテーブルの選び方
参考:ネイルチェアの選び方
基本的な考え:コストは抑えたい
「夢のマイサロン、ためらわないでガンガンお金をかけるゼ!!」
という考えはリスクめっちゃ大きいです。危険。
本気で成功したいならお金をかけるべき。キリッ
みたいなコンサルもいますが、何も考えずに真に受けるのはNGです。
たしかに間違っちゃいなくて、かけるべきところには投資するのは必要です。何もかも「コストをかけるな」という考えではありません。
- 重要なところとそうじゃないところをしっかり考える
- 重要なところはコストをかける
ここで言う重要なところは大きく分けると3つ。
コストをかけるべき重要なところ
- 集客(リピート)につながると思う部分
- あなたのモチベーションを刺激する部分
- あなたの学習につながる部分
いちばんコストをかけたいのは「集客(リピート)に良い影響を与える部分」
「じゃ、それって何?」っていうと、サロンによってバラバラです。どんなサロンにしたいか、どんな層をターゲットにしているかによって違います。コンセプトに則っている部分です。
- 居心地の良さをウリにしたいなら「ネイルソファ」かもしれません
- 港区女子(笑)をターゲットにしたいなら、キラキラしたインテリアかもしれません
- 富裕層を狙っているなら「あなたが身につけるもの」かもしれません
どんなサロンでも重要なのは清潔感の確保と生活感の除去です。
※万が一「汚サロン」をコンセプトにしている場合はその限りに非ず
はじめてのサロン開業なら特にスタートはミニマムで
もしもはじめてのサロン開業であれば、より一層スタートは最小構成をオススメします。
利益を上げられるようになったら、それを投資に回していけば良いです。
開業前からSNSでモデルを格安で募集すれば、実績・自信を作りながら「何が必要か」もより現実的に見えてきます。
ホームページも何もわからないまま、いきなり業者に依頼するよりも自分で無料で作ってみることをオススメします。作ってみて、運用してみてはじめてわかることも多いので。
最後まで読んでいただきありがとうございました。